映画になるような話は、勿論ドラマティック。
淡々と描いていた「この世界の片隅で」も、背景の時代は非常事態だし。
サウンド・オブ・ミュージックも然り。
以前、大河ドラマで黒田官兵衛を題材にしたものをやっていた時、
秀吉を竹中直人氏がやっていて、
官兵衛に「すまぬ」とひたすら謝っている場面があったのですが、
あれを見た時に、
あ〜なんか浮かばれたなぁ、という感覚を持ちました。
何かが鎮まった、許された、解決した、想いが遂げられた、、、
なんかそんな感じが。。。
亡くなった人たちの存念は残っていて、生きている人に働きかけてくる。
ゆえに寄り添って、慰撫して、吹き送る。
「能」などはまさに鎮魂のためにある、と言ってもいいんじゃないでしょうか?
あの世はすぐ側にあって、
生きている人は、目に見えないもののために在る。
そんなことをどこかで感じながらトラックを作る。
以前は思いもしなかったモードです。
狙うものでもないし、すぐに意味が見えなくても、全然オッケー。
目に見えないものが働きかけてくる。
だから、あまり焦らん方がいいのだワ。
ローマは1日にして成らず。
その日のことはその日のうちに、も間違いではないけど、
そんなスパンだけでこの世は動いてない。