2020/10/23

お芝居は鎮魂

チョコレートドーナツのお話もそうですが、

映画になるような話は、勿論ドラマティック。

淡々と描いていた「この世界の片隅で」も、背景の時代は非常事態だし。

サウンド・オブ・ミュージックも然り。

以前、大河ドラマで黒田官兵衛を題材にしたものをやっていた時、
秀吉を竹中直人氏がやっていて、
官兵衛に「すまぬ」とひたすら謝っている場面があったのですが、
あれを見た時に、

あ〜なんか浮かばれたなぁ、という感覚を持ちました。

何かが鎮まった、許された、解決した、想いが遂げられた、、、

なんかそんな感じが。。。

亡くなった人たちの存念は残っていて、生きている人に働きかけてくる。

ゆえに寄り添って、慰撫して、吹き送る。

「能」などはまさに鎮魂のためにある、と言ってもいいんじゃないでしょうか?

あの世はすぐ側にあって、
生きている人は、目に見えないもののために在る。

そんなことをどこかで感じながらトラックを作る。
以前は思いもしなかったモードです。

狙うものでもないし、すぐに意味が見えなくても、全然オッケー。

目に見えないものが働きかけてくる。

だから、あまり焦らん方がいいのだワ。

ローマは1日にして成らず。

その日のことはその日のうちに、も間違いではないけど、
そんなスパンだけでこの世は動いてない。